床機構は、演目や演出に応じて、舞台床を昇降・移動させ、舞台空間を自在に変化させることができます。
代表的な装置には、迫り(せり)、水平移動舞台、傾斜床、回り舞台(回り盆)などがあり、
それぞれの機構を組み合わせて設計・納入いたします。
安全性と操作性を両立し、舞台転換の効率化と演出の幅を広げる重要な設備です。
迫り機構
舞台床に設けた昇降機構で、俳優や舞台装置の登場・退場を立体的に演出します。サイズに応じて「大迫り」「中迫り」「小迫り」があり、最近では舞台全体に導入されるケースも増加しています。迫り機構によって、ダイナミックな演出が可能となり、舞台表現の幅が大きく広がります。
オーケストラ迫り機構
舞台と客席の間に設置される昇降式ステージです。演奏用ピットとしてはもちろん、舞台や客席の一部としても活用可能。高さ調整が自在で、「張出し舞台」や「仮設舞台」としても使用でき、オペラ・ミュージカル・バレエなど多彩な公演に対応します。