ロームシアター京都は、国内外の大規模公演が可能な約2005席のメインホール、舞台と客席の距離が近く一体感が得られる約716席のサウスホール、 小劇場やリハーサル室としての利用に適した200人規模のノースホールを備えた多目的ホールです。
当社は本施設の舞台機構設備を施工納入いたしました。敷地が限られていることや建物の高さ制限があることから、 省スペースで設置可能な最新式の高性能縦型駆動装置を採用しました。また、上下2段分割昇降式の側面反射板、束立床など 各種の高機能な設備を有するホールとなっています。

当社が床機構を手掛けた新しい歌舞伎座が2013年に開場しました。 納入した「廻り舞台」は、直径が約18メートル、 深さが約16メートルの円筒形をした総重量約360トンの巨大な回転構造物で、 日本最大級を誇ります。 内部には、松、竹、梅と呼ばれる3台の迫り（せり、昇降床機構）に、 今回新設した「大迫り」を加えた、計4台の迫りを備えており、 大がかりな舞台転換など、より多彩な演出効果を生み出すことが可能です。 また、舞台床機構の設備には、それぞれに安全機能を設けるとともに、 不測の事態の場合にも公演が滞りなく進むよう、 複数のバックアップを用意して安全対策を施しています。

2013年春リニューアルオープンした、関西の音楽の殿堂・フェスティバルホールに、 美術バトン、ライトバトン、オーケストラピット迫り、音響反射板などの 舞台機構を納入しました。 美術バトンは旧ホールより約20本増設し、 その全54本において高水準の静音レベル確保と高速可変速制御を実現しました。 また、音響反射板は舞台上部の鉄骨レールに懸垂して走行する方式を採用し、 舞台床面に造作することなく、設置、格納ができるようになりました。 舞台間口30mの舞台は、コンサートだけでなくオペラやミュージカルなど様々な演目に対応し、 これまで以上に各演目において複雑な舞台演出を可能としています。 世界の有名音楽家たちが名演を繰り広げたフェスティバルホールは、最新の技術を投じられ、新たに生まれ変わりました。(撮影：朝日新聞社)

渋谷のさらなる進化の先駆けとして建てられたライブ・エンタテインメント施設の「東急シアターオーブ」に舞台機構を納入しました。
ミュージカルを中心とした現代のライブ・エンタテインメントに最適な舞台機構設備として、0.1～120m/minかつ最大積載1000kgの国内最高峰のバトンが250mmピッチで配置され、様々な舞台演出に対応できる高機能な新型操作盤も備えています。
オーケストラピットや舞台前に大道具迫りも有し、仮設対応の吊物装置も含め、自由度の高い劇場となっています。

国際水準の舞台芸術公演が鑑賞できるホールとして国内でも有数の4面舞台を配し、最新の舞台機構が導入されています。走行式音響反射板をセットすることにより、優れたコンサートホールへと変化します。

客席をすべて床下に収納できる多目的ホールで客席を配置すると国際会議、コンサート等に使用できます。また、客席を床下に収納すると、平土間の展示会、見本市、スポーツ競技会などの開催が可能な施設です。

日本の伝統的な人形劇で、世界無形遺産でもある文楽の上演のための国立劇場。文楽は人形浄瑠璃の通称ですが、歌舞伎、能、舞踊、邦楽と幅広く上方芸能を保存・継承し、発展させる拠点となっております。